No.105 乙種第4類危険物取扱者 模擬試験


法令

問題 1 屋外貯蔵タンクに第4類の危険物が貯蔵されている。この危険物の性状は、非水溶性液体、1気圧において引火点24.5℃、沸点136.2℃、発火点432.0℃である。
法令上、この危険物に該当する品名は次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 特殊引火物
  2. 2. 第1石油類
  3. 3. アルコール類
  4. 4. 第2石油類
  5. 5. 第3石油類
回答欄 1 2 3 4 5

問題 2 法令上、次の危険物のうち、屋外貯蔵所で貯蔵し、又は取り扱うことができないものはどれか。
選択肢
  1. 1. 硫黄
  2. 2. 特殊引火物
  3. 3. 第1石油類(引火点が0℃以上のものに限る。)
  4. 4. 第2石油類
  5. 5. 引火性固体(引火点が0℃以上のものに限る。)
回答欄 1 2 3 4 5

問題 3 現在、灯油500Lを貯蔵している。これと同一場所に貯蔵した場合、指定数量以上とみなされるものは、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. ガソリン………100 L
  2. 2. メタノール………150 L
  3. 3. 軽油………400L
  4. 4. 重油………800 L
  5. 5. ギヤー油………2,000 L
回答欄 1 2 3 4 5

問題 4 危険物を貯蔵又は取扱う建築物その他の工作物の周囲に、原則として空地を保有しなければならない製造所等のみの組合せはどれか。
選択肢
  1. 1. 製 造 所、      給油取扱所
  2. 2. 屋内貯蔵所、      地下タンク貯蔵所
  3. 3. 製 造 所、      屋外タンク貯蔵所
  4. 4. 移動タンク貯蔵所、   屋内タンク貯蔵所
  5. 5. 一般取扱所、      第1種販売取扱所
回答欄 1 2 3 4 5

問題 5 法令上、次の消火設備のうち、すべての類の危険物の消火に適応するものはどれか。
選択肢
  1. 1. 泡を放射する消火器
  2. 2. 霧状の強化液を放射する消火器
  3. 3. 膨張真珠岩
  4. 4. 二酸化炭素を放射する消火器
  5. 5. リン酸塩類の消火粉末を放射する消火器
回答欄 1 2 3 4 5

問題 6 灯油と軽油を貯蔵するためにタンクの容量が10,000L、30,000L、および60,000Lの屋外タンクの設置を予定しているが、この3基のタンクを同一の防油堤内に設置する場合、防油堤の最低容量として、次のうち正しいものはどれか。ただし、岩盤タンク及び特殊液体危険物タンクを除く。
選択肢
  1. 1. 10,000 L
  2. 2. 30,000 L
  3. 3. 60,000 L
  4. 4. 66,000 L
  5. 5. 90,000 L
回答欄 1 2 3 4 5

問題 7 法令上、次の文の【  】内A及びBに当てはまる語句の組合せとして正しいものはどれか。
「製造所、貯蔵所又は取扱所の位置、構造又は設備を変更する場合において、当該製造所、貯蔵所又は取扱所のうち、当該変更【 A 】について【 B 】の承認を受けたときは、完成検査を受ける前に仮に、当該承認を受けた部分を使用することができる。」
選択肢
  1. 問題 7
回答欄 1 2 3 4 5

問題 8 法令上、市町村長等から製造所等の許可の取り消しを命ぜられる場合として、次のA〜Dのうち、その事由に該当しないもののみの組合せはどれか。
A.政令で定める屋外タンク貯蔵所又は移送取扱所の保安の検査を受けないとき。
B.予防規程を制定しなければならない製造所等で、定めていなかったとき。
C.危険物保安監督者の立会い無しで、危険物取扱者以外の者が製造所等において危険物の取扱いを行ったとき。
D.定期点検を実施したその結果を、消防長又は消防署長に報告していなかったとき。
選択肢
  1. 1. A B
  2. 2. B C
  3. 3. C D
  4. 4. A B C
  5. 5. B C D
回答欄 1 2 3 4 5

問題 9 法令上、製造所等の定期点検に関する記述ついて、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 定期点検は製造所等の位置、構造及び設備が技術上の基準に適合しているかどうかについて行う。
  2. 2. 地下貯蔵タンク、地下埋設配管、移動貯蔵タンクの漏れの有無を確認する点検は、危険物取扱者の立会いがあれば、誰でも点検を行うことができる。
  3. 3. 製造所等の所有者等は、点検の記録を作成し、これを一定期間保存しなければならない。
  4. 4. 点検記録には、点検を行った製造所等の名称、点検の方法及び結果を記載しなければならない。
  5. 5. 点検記録には、点検を行った危険物取扱者若しくは、危険物施設保安員又は点検に立ち会った危険物取扱者の氏名を記載しなければならない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 10 法令上、製造所等において危険物を取り扱う場合の危険物取扱者の立会いについて、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 製造所等の従業員が危険物を取り扱うときは、管理者の指示があれば、すべて立会いを必要としない。
  2. 2. 製造所等の所有者が自ら危険物を取り扱うときは、すべて立会いを必要としない。
  3. 3. 危険物施設保安員が危険物を取り扱うときは、すべて立会いを必要としない。
  4. 4. 危険物取扱者が、取り扱うことができる類又は品名の危険物を自ら取り扱うときは、すべて立会いを必要としない。
  5. 5. 乙種及び丙種危険物取扱者は、取り扱うことができる類又は品名の危険物取扱作業に立ち会うことができる。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 11 法令上、免状について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 免状を亡失又は破損した場合は、免状を交付又は書換えをした都道府県知事に再交付の申請をすることができる。
  2. 2. 免状は、それを取得した都道府県の範囲だけでなく、全国で有効である。
  3. 3. 免状の返納を命じられた者は、その日から起算して2年を経過しないと免状の交付を受けることができない。
  4. 4. 免状を亡失して再交付を受けた者が亡失した免状を発見した場合は、これを10日以内に免状の再交付を受けた都道府県知事に提出すること。
  5. 5. 免状に記載されている事項に変更が生じたときは、交付した都道府県知事又は居住地、若しくは勤務地を管轄する都道府県知事にその書換えを申請しなければならない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 12 法令上、危険物保安監督者と危険物施設保安員について、誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 危険物保安監督者は製造所等において、危険物取扱いの実務経験が6ヶ月以上あるものでなければならない。
  2. 2. 危険物保安監督者は、危険物の取扱作業にあたり保安の監督をするとともに、危険物施設保安員を置く製造所等にあっては危険物施設保安員に必要な指示を与える。
  3. 3. 危険物施設保安員を置かない製造所等にあっては、危険物保安監督者がその職務を行う。
  4. 4. 危険物施設保安員は、施設の異常を発見した場合の危険物保安監督者への連絡及び適当な措置をする。
  5. 5. 危険物施設保安員は、甲種危険物取扱者、乙種危険物取扱者、又は丙種危険物取扱者でなければならない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 13 移動タンク貯蔵所における危険物の取扱作業の技術上の基準として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 移動貯蔵タンクから危険物を貯蔵し、又は取り扱うタンクにガソリンを注入するときは、当該タンクの注入口と移動貯蔵タンクの注入ホースを手でしっかりと押さえなければならない。
  2. 2. 移動貯蔵タンクから灯油を運搬容器に詰め替えるときは、運搬容器は法令で定める技術上の基準に適合するものでなければならない。
  3. 3. 静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物を移動貯蔵タンクに入れ、又は移動貯蔵タンクから出すときは、移動タンク貯蔵所を接地しなければならない。
  4. 4. 静電気による災害が発生するおそれのある液体の危険物を移動貯蔵タンクにその上部から注入するとは、注入管を用いなければならない。
  5. 5. 移動貯蔵タンクから危険物を貯蔵し、又は取り扱うタンクに第1石油類を注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止させなければならない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 14 法令上、危険物の運搬に関する技術上の基準として、危険物を積載する場合の運搬容器を積重ねる高さの制限として定められているものは、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 1m以下
  2. 2. 2m以下
  3. 3. 3m以下
  4. 4. 4m以下
  5. 5. 5m以下
回答欄 1 2 3 4 5

問題 15 法令上、危険物の貯蔵・取扱い基準として、誤っているものは、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 危険物の残存している設備、機械器具、容器等を修理する際は、火花を発する機械器具等の使用に注意をすること。
  2. 2. 危険物のくず、かす等は、1日に1回以上危険物の性質に応じ安全な場所及び方法で処理すること。
  3. 3. 危険物を保護液中に貯蔵する場合は、危険物を露出させないこと。
  4. 4. 廃油を焼却する時は、安全な場所で安全な方法でおこなうこと。
  5. 5. 貯留設備又は油分離装置にたまった危険物は、随時汲み上げること。
回答欄 1 2 3 4 5

物理学・化学

問題 16 可燃物の燃焼の形態についての説明で、次の文の【  】内のA及びBに当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「液体や固体の可燃物から蒸発した可燃性蒸気が空気と混合して燃焼する場合、これを【 A 】といい、【 A 】するものには【 B 】などがある。」
選択肢
  1. 問題 16
回答欄 1 2 3 4 5

問題 17 メタノールの燃焼反応式として、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 問題 17
回答欄 1 2 3 4 5

問題 18 2.0molのプロピルアルコールが完全燃焼した際に必要とされる酸素量は何molか。
プロピルアルコールが完全燃焼したときの化学反応式は次のとおりである。
選択肢
  1. 1. 2.0 mol
  2. 2. 4.0 mol
  3. 3. 6.0 mol
  4. 4. 8.0 mol
  5. 5. 9.0 mol
回答欄 1 2 3 4 5

問題 19 蓄熱による自然発火に関する次の文の【  】内のA〜Cに当てはまるものの組合せとして、正しいものはどれか。
「自然発火の機構として、分解熱、【 A 】、吸着熱などがある。分解熱の例としては、【 B 】があり、【 A 】の例としては、不飽和結合をもつアマニ油やキリ油などの【 C 】がある。」
選択肢
  1. 問題 19
回答欄 1 2 3 4 5

問題 20 水の消火作用等について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 油火災に用いると、炎を拡大させるおそれがある。
  2. 2. 流動性がよく、表面で流れてしまうので、木材の深部が燃えていると冷却効率が悪い。
  3. 3. 燃焼に必要な熱エネルギーを取り去る冷却効果が小さい。
  4. 4. 電気設備の火災に用いると、人体に対する感電危険や設備の絶縁不良となる危険がある。
  5. 5. 金属火災に用いると、通常燃焼している温度が高いため、水が水素と酸素に分解し爆発するおそれがある。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 21 帯電していない箔検電器の上部の金属板に、次のA〜Cの順に操作を行った時の、2枚の箔の状態を現したものとして、正しいものの組合せはどれか。なお、電子は人の指を通って自由に検電器を出入りできると考えてよい。

A. 正に帯電したアクリル棒を近づける。
B. アクリル棒をそのままにして、金属板を指でふれる。
C. 指を離してから、アクリル棒を遠ざける。
選択肢
  1. 問題 21
回答欄 1 2 3 4 5

問題 22 蒸気圧と沸点に関する説明として、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 純溶媒に不揮発性物質を混入すると、純溶媒の蒸気圧は大きくなる。
  2. 2. 外気圧が低いと蒸気圧は小さくなり、沸点は高くなる。
  3. 3. 一般に液体の温度が高くなると、蒸気圧は低くなる。
  4. 4. 沸点とは、液体の蒸気圧と外気圧が等しくなり、沸騰が始まる温度である。
  5. 5. 純溶媒と純溶媒に不揮発性物質を溶かした溶液の蒸気圧の差は、溶質の分子やイオンの質量モル濃度に反比例する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 23 物質の三態間の状態変化について、気体が液体になる変化は次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 蒸発
  2. 2. 凝固
  3. 3. 融解
  4. 4. 昇華
  5. 5. 凝縮
回答欄 1 2 3 4 5

問題 24 カルボン酸とアルコールが反応すると、アルコールから水が取れてエステルを生じるが、次のうちエステルでないものはどれか。
選択肢
  1. 問題 24
回答欄 1 2 3 4 5

問題 25 次の式は、メタン(CH4)が燃焼したときの熱化学方程式である。燃焼熱Qの値は、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 605 kJ
  2. 2. 755 kJ
  3. 3. 891 kJ
  4. 4. 1,041 kJ
  5. 5. 1,435 kJ
回答欄 1 2 3 4 5

性質

問題 26 危険物の類ごとの性質について、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 第1類の危険物は、酸素を含有しているので内部で自己燃焼する。
  2. 2. 第2類の危険物は、水と作用して激しく発熱する。
  3. 3. 第3類の危険物は、可燃性の強酸である。
  4. 4. 第5類の危険物は、外部から酸素の供給がなくても燃焼するものが多い。
  5. 5. 第6類の危険物は、可燃性で強い酸化剤である。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 27 第4類の危険物の火災に使用する消火器として、次のうち適切でないものはどれか。
選択肢
  1. 1. ハロゲン化物消火剤を放射する消火器
  2. 2. 棒状の強化液を放射する消火器
  3. 3. 二酸化炭素消火剤を放射する消火器
  4. 4. 霧状の強化液を放射する消火器
  5. 5. 泡を放射する消火器
回答欄 1 2 3 4 5

問題 28 第4類の危険物の性状として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 引火性の液体である。
  2. 2. 発火点は、ほとんどのものが100℃以下である。
  3. 3. 引火の危険性は、引火点が低い方が高い。
  4. 4. 液体の比重は、1より小さいものが多い。
  5. 5. 非水溶性のものは、静電気が蓄積しやすい。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 29 アクリル酸の貯蔵、取扱いにおける注意事項として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 容器は密閉し、換気のよい場所に保管する。
  2. 2. 容器はステンレス鋼、又は内面をポリエチレンでライニングしたものを用いる。
  3. 3. 融点がおよそ14℃であることを利用して、通常、凍結させて保管する。
  4. 4. 皮膚に接触すると火傷をするおそれがあるので、取り扱う際には保護具を着用する。
  5. 5. 熱、光、過酸化物、鉄さびなどで重合が加速するので、重合防止剤を加えて保管する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 30 エタノールなど、水溶性液体危険物の火災に、一般の泡消火剤を使用しても効果的でない。その理由として、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 泡が重いため沈むから。
  2. 2. 泡が燃えるから。
  3. 3. 泡が乾いて飛ぶから。
  4. 4. 泡が固まるから。
  5. 5. 泡が消えるから。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 31 自動車ガソリンの性状等について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 燃焼上限界は約8vol%である。
  2. 2. 融点は−40℃である。
  3. 3. 蒸気比重は空気の3〜4倍重い。
  4. 4. オレンジ系色に着色されている。
  5. 5. 空になったドラム缶に少量のガソリンが残留していると、引火、爆発の危険がある。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 32 重油の一般的な性状等について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 沸点は100℃より高い。
  2. 2. 水に溶けない。
  3. 3. 日本産業規格では、1種(A重油)、2種(B重油)及3種(C重油)に分類されている。
  4. 4. 比重は1より大きい。
  5. 5. C重油の引火点は70℃以上である。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 33 ニトロベンゼンの性状について、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 黒褐色の液体である。
  2. 2. 比重は1より小さい。
  3. 3. 空気中で自然発火することがある。
  4. 4. エタノールに溶ける。
  5. 5. 蒸気比重は1より小さい。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 34 ジエチルエーテルと二硫化炭素の性状として、誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. どちらも燃焼範囲は極めて広い。
  2. 2. どちらも発火点はガソリンより低い。
  3. 3. どちらも水より重い。
  4. 4. ジエチルエーテルの蒸気は麻酔性、二硫化炭素の蒸気には毒性がある。
  5. 5. どちらも二酸化炭素、ハロゲン化物などが消火剤として有効である。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 35 トルエンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 無色透明の液体である。
  2. 2. 金属への腐食性はない。
  3. 3. 濃硝酸と反応し、トリニトロトルエンを生成することがある。
  4. 4. 比重は1より大きい。
  5. 5. 引火点は常温(20℃)以下である。
回答欄 1 2 3 4 5



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