No.132 乙種第4類危険物取扱者 模擬試験


法令

問題 1 消防法上の危険物についての説明として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 第1類から第6類に区分されている。
  2. 2. 甲種危険物、乙種危険物、丙種危険物に区分されている。
  3. 3. 法令上「危険物とは、法別表第1の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するもの。」と定義されている。
  4. 4. 危険物は、単体と化合物の他に混合物もある。
  5. 5. 危険物の状態は、温度20℃で固体又は液体で、気体のものはない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 2 法令上、予防規程を定めなくてもよいところは、次のうちどれか。ただし、鉱山保安法の規定による保安規定を定めている製造所等、および火薬類取締法の規定による危害予防規程を定めている製造所等は除く。
選択肢
  1. 1. 指定数量の倍数が150以上の製造所
  2. 2. 指定数量の倍数が150以上の屋内貯蔵所
  3. 3. 指定数量の倍数が150以上の屋外貯蔵所
  4. 4. 指定数量の倍数が150以上の屋外タンク貯蔵所
  5. 5. 自家用の屋内給油取扱所
回答欄 1 2 3 4 5

問題 3 ある製造所において、第4類の危険物A及びBを同一場所に貯蔵している。指定数量の倍数の合計として、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 2
  2. 2. 3
  3. 3. 5
  4. 4. 6
  5. 5. 18
回答欄 1 2 3 4 5

問題 4 法令上、製造所等において危険物を貯蔵し、又は取り扱う建築物等の周囲に保有しなければならない空地の幅として、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 屋外貯蔵所の空地の幅は、貯蔵する危険物の類に応じて定められている。
  2. 2. 屋内貯蔵所の空地の幅は、軒高に応じて定められている。
  3. 3. 一般取扱所の空地の幅は、取り扱う危険物の品名に応じて定められている。
  4. 4. 製造所の空地の幅は、取り扱う危険物の指定数量の倍数に応じて定められている。
  5. 5. 屋外タンク貯蔵所の空地の幅は、屋外貯蔵タンクの容量に応じて定められている。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 5 法令上、消火設備について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 泡消火設備は、第2種の消火設備である。
  2. 2. ハロゲン化物消火設備は、第3種の消火設備である。
  3. 3. 消火粉末を放射する大型の消火器は、第4種の消火設備である。
  4. 4. 電気設備に対する消火設備は、電気設備のある場所の面積100uごとに1個以上設けなければならない。
  5. 5. 地下タンク貯蔵所には、第5種の消火設備を2個以上設けなければならない。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 6 法令上、移動貯蔵タンクの位置、構造及び設備について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 常置場所は壁、床、はり及び屋根を耐火構造とし、若しくは不燃材料で造った建物の1階又は、屋外の防火上安全な場所とすること。
  2. 2. 移動貯蔵タンクの配管は、先端部に弁等を設けること。
  3. 3. 移動貯蔵タンクの底弁手動閉鎖装置のレバーは、手前に引き倒すことにより閉鎖装置を作動させるものであること。
  4. 4. 移送する者は、移送の開始前に移動貯蔵タンクの底弁、マンホール及び注入口のふた、消火器等の点検を行うこと。
  5. 5. 積載型以外の移動貯蔵タンクの容量は10,000 L以下とすること。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 7 法令上、製造所等を設置する場合の手続きとして、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 市町村長に届け出る。
  2. 2. 市町村長の許可を受ける
  3. 3. 消防長又は消防署長の許可を受ける。
  4. 4. 消防長又は消防署長に届け出る。
  5. 5. 都道府県知事に届け出る。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 8 法令上、製造所等の所有者等に対して、市町村長等が許可の取り消しを命ずることができる事由として、次のA〜Dのうち該当するもののみの組合せはどれか。
A.政令で定める保安の検査を受けていないとき。
B.製造所等の位置、構造又は設備を無許可で変更したとき。
C.危険物保安監督者を定めなければならない事業所で、それを定めていないとき。
D.危険物の貯蔵又は取扱い基準の遵守命令に違反したとき。
選択肢
  1. 1. A B
  2. 2. A C
  3. 3. B C
  4. 4. B D
  5. 5. C D
回答欄 1 2 3 4 5

問題 9 法令上、製造所等の定期点検について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、規則で定める漏れの点検及び固定式の泡消火設備に関する点検を除く。
選択肢
  1. 1. 点検は原則として1年に1回以上行わなければならない。
  2. 2. 危険物取扱者以外の者でも危険物取扱者の立ち会いがあれば、定期点検を行うことができる。
  3. 3. 危険物施設保安員は、定期点検を行うことができる。
  4. 4. 製造所等の所有者、管理者又は占有者は、定期点検を実施した後、その結果を市町村長等に報告しなければならない。
  5. 5. 点検は、製造所等の位置、構造及び設備が技術上の基準に適合しているかどうかについて行う。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 10 法令上、免状の返納命令を発令することができるのは、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 消防長
  2. 2. 都道府県知事
  3. 3. 消防庁長官
  4. 4. 消防署長
  5. 5. 市町村長
回答欄 1 2 3 4 5

問題 11 法令上、貯蔵し、又は取り扱う危険物の品名、指定数量の倍数等にかかわりなく、危険物保安監督者を定めなければならない製造所等は、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 屋内貯蔵所
  2. 2. 屋外貯蔵所
  3. 3. 給油取扱所
  4. 4. 販売取扱所
  5. 5. 屋内タンク貯蔵所
回答欄 1 2 3 4 5

問題 12 法令上、10日以内の制限があるのは、次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 所轄消防署長から承認を受け、指定数量以上の危険物を製造所等以外の場所で仮に貯蔵し、又は取り扱うことができる期間。
  2. 2. 都道府県知事から免状の返納命令を受けてから、返納するまでの期間。
  3. 3. 製造所等の変更工事中に、市町村長等の承認を受け、当該製造所等の変更工事部分以外の部分について仮に使用できる期間。
  4. 4. 免状を亡失してから、都道府県知事に再交付を申請する期間。
  5. 5. 予防規程を定めてから、市町村長等に認可の申請をする期間。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 13 法令上、危険物の取扱作業の保安に関する講習(以下「講習」という。)について、次の文の【   】内に当てはまる語句はどれか。
ただし、5年前に免状を取得し、これまで1度も講習を受講していない危険物取扱者とする。

「製造所等において危険物の取扱作業に従事する危険物取扱者は、当該取扱作業に従事することとなった【   】に講習を受けなければならない。」
選択肢
  1. 1. その日
  2. 2. 日以後の誕生日から1年後
  3. 3. 日以後の誕生日から1年以内
  4. 4. 日から1年以内
  5. 5. 日以後の最初の4月1日から1年以内
回答欄 1 2 3 4 5

問題 14 法令上、危険物の運搬について、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 運搬する危険物が指定数量以上のときは、危険物運搬車両に0.3 m平方の地が黒色の板に白色の反射塗料等で「危」と表示した標識を、車両の前後の見やすい箇所に掲げなければならない。
  2. 2. 指定数量の10分の1以下の危険物を運搬するときは、運搬容器の技術上の基準は適用しない。
  3. 3. 塊状の硫黄を運搬するときは、積載方法の技術上の基準は適用しない。
  4. 4. 指定数量未満の危険物を運搬するときは、運搬方法の技術上の基準は適用しない。
  5. 5. 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合において、積替、休憩、故障等のため車両を一時停止させるときは、安全な場所を選び、かつ、運搬する危険物の保安に注意すること。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 15 法令上、屋内貯蔵所における危険物の貯蔵の基準で、類を異にする危険物を類ごとにとりまとめて、相互に1m以上の間隔をおけば、同時に貯蔵できるものとして、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 第1類の危険物と第4類の危険物とを貯蔵する場合
  2. 2. 第1類の危険物と第6類の危険物とを貯蔵する場合
  3. 3. 第2類の危険物と第5類の危険物とを貯蔵する場合
  4. 4. 第2類の危険物と第6類の危険物とを貯蔵する場合
  5. 5. 第3類の危険物と第5類の危険物とを貯蔵する場合
回答欄 1 2 3 4 5

物理学・化学

問題 16 引火性液体の通常の燃焼について、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 液体の表面から発生した蒸気が、空気と混合して燃焼する。
  2. 2. 液体は蒸発せず、液面が空気と触れて燃焼する。
  3. 3. 液体の内部で燃焼し、燃焼生成物が炎となって液面に現われる。
  4. 4. 液体が熱により分解し、発生した可燃性ガスが燃焼する。
  5. 5. 液体内部に空気を吸収しながら燃焼する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 17
選択肢
  1. 1. メタン1molにつき、酸素2molが生成される。
  2. 2. メタン1molにつき、水素2molが反応する。
  3. 3. メタンが完全燃焼したときの生成物質は、二酸化炭素と水のみである。
  4. 4. 反応前後を比較すると、酸素原子の数は、反応前より反応後の方が多い。
  5. 5. メタン1molが完全燃焼したとき、891kJの熱を吸収する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 18 引火、発火等について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 同一の可燃性物質においては、一般に発火点の方が引火点よりも高い数値を示す。
  2. 2. 発火点とは、空気中で可燃物を加熱したとき、火源がなくても自ら発火する最低の温度をいう。
  3. 3. 燃焼点とは、可燃性液体が継続して燃焼するのに必要な濃度の蒸気を発生する液温をいう。
  4. 4. 引火点とは、可燃性液体が燃焼範囲の上限界の濃度の蒸気を発生する液温をいう。
  5. 5. 同一の可燃性物質においては、一般に燃焼点の方が引火点よりも高い数値を示す。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 19 消火方法について、次のうち適切でないものはどれか。
選択肢
  1. 1. 油配管のバルブを閉めて、燃焼している油の供給を止める。
  2. 2. 窒素ガスを放射して燃焼物周囲の酸素濃度を低下させる。
  3. 3. リン酸塩の粉末消火剤を放射して、燃焼の連鎖反応を抑制、阻止する。
  4. 4. ハロゲン化物の消火剤を放射して、燃焼物を冷却し、可燃性気体の発生を減少させる。
  5. 5. 泡消火剤を放射して、燃焼物の表面を泡で覆い、酸素の供給を遮断する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 20 物質の危険度は、その物質の物理的・化学的性質により物性の数値の大小により判断できる。次のうち大きい値ほど危険性の高いものはどれか。
選択肢
  1. 1. 最小着火エネルギー
  2. 2. 燃焼範囲の下限値
  3. 3. 電気伝導度
  4. 4. 引火点
  5. 5. 火炎伝播速度
回答欄 1 2 3 4 5

問題 21 次の文の【 】内のA〜Cに当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
「可燃性液体は一般に電気の【 A 】であり、パイプやホース中を流れる際に静電気が発生しやすい。これらの液体において静電気の蓄積を防ぐには、流速を【 B 】し、電気の【 C 】で接地するなどの方法がある。」
選択肢
回答欄 1 2 3 4 5

問題 22 質量m、比熱cとする物質の熱容量Cを表す式は、次のうちどれか。
選択肢
回答欄 1 2 3 4 5

問題 23 次の文の【 】内のA〜Dに当てはまる語句の組合せはどれか。
「二酸化炭素は、炭素または【 A 】の【 B 】燃焼の他、生物の呼吸や糖類の発酵によっても生成される。二酸化炭素は空気より【 C 】気体で、水に少し溶け、弱い【 D 】を示す。」
選択肢
回答欄 1 2 3 4 5

問題 24 圧力と温度によって、物質がどのような状態にあるかを示した図を状態図というが、次の水の状態図から、A、BおよびCの状態として、正しい組合せはどれか。
選択肢
回答欄 1 2 3 4 5

問題 25 酸化と還元の説明について、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. ある物質が水素を失うことを還元という。
  2. 2. ある物質が電子を受け取ることを酸化という。
  3. 3. 同一反応系において酸化と還元は同時に起こる。
  4. 4. 酸化剤は電子を受け取りやすく酸化されやすい物質で、酸化数は反応により増加する。
  5. 5. 反応する物質によって酸化剤として作用したり、還元剤として作用したりする物質はない。
回答欄 1 2 3 4 5

性質

問題 26 危険物の類ごとに共通する性状について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 第1類の危険物は、すべて固体である。
  2. 2. 第2類の危険物は、すべて固体である。
  3. 3. 第3類の危険物は、液体または固体である。
  4. 4. 第5類の危険物は、すべて液体である。
  5. 5. 第6類の危険物は、すべて液体である。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 27 日光や空気に長くさらされることにより、爆発性の過酸化物を生じるものは次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. ジエチルエーテル
  2. 2. 二硫化炭素
  3. 3. ベンゼン
  4. 4. ピリジン
  5. 5. エチルメチルケトン
回答欄 1 2 3 4 5

問題 28 移動タンク貯蔵所から給油取扱所の地下専用タンクに危険物を注入していたら突然発火した。発火の原因として、次のうち適切でないものはどれか。
選択肢
  1. 1. 移動タンク貯蔵所に設置してある接地導線を、給油取扱所の専用タンクに設置してある接地端子に取付ける。
  2. 2. 注入するときは、必ず注入するタンクの残油量を確認してから行う。
  3. 3. 注入する危険物の、配管やホースの中の流速速度を小さくする。
  4. 4. 作業時の服装は、電気導電性のよい衣類や靴を着用していたので、静電気が発生しやすかった。
  5. 5. 地盤面への散水を行い、人体等に帯電した静電気が漏えいしやすい環境をつくる。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 29 危険物を取り扱う地下埋設配管(炭素鋼管)が腐食して危険物が漏えいする事故が発生している。その腐食の原因として、考えにくいものは次のうちどれか。
選択肢
  1. 1. 通気性の異なる土壌にまたがって配管を埋設した。
  2. 2. 埋設した土壌に海砂を使用した。
  3. 3. タールエポキシ樹脂で配管内を塗装した。
  4. 4. 電気機器のアースをとるため、銅の棒を地中に打ち込んだ際に、配管と銅の棒が接触した。
  5. 5. 埋設した配管の近くに、直流の電気設備を設置したため、迷走電流の影響が大きくなった。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 30 第4類の危険物の一般的な性状について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 液体の比重は1より小さく、水に溶けないものが多い。
  2. 2. ほとんどのものが、発火点は100℃以上である。
  3. 3. 蓄熱し、自然発火するものが多い。
  4. 4. 蒸気比重が1より大きく蒸気が低所に滞留する。
  5. 5. 沸点、引火点が低いほど蒸気が発生しやすく引火の危険性が大きい。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 31 自動車ガソリンの一般的性状について、次のうち誤っているもののみを掲げているものはどれか。
A.揮発性が高く、蒸気比重は1より大きい。 B.燃えやすく、沸点まで加熱すると発火する。 C.電気の不導体で静電気が発生しやすい。 D.燃焼範囲の上限界は10vol %を超える。 E.引火点が低く、冬の屋外でも引火の危険性がある。
選択肢
  1. 1. A B
  2. 2. B D
  3. 3. C D
  4. 4. D E
  5. 5. C E
回答欄 1 2 3 4 5

問題 32 クロロベンゼンについて、次のうち正しいものはどれか。
選択肢
  1. 1. 比重は1より大きい。
  2. 2. 無色、無臭である。
  3. 3. 燃焼範囲は2.3〜36 vol%である。
  4. 4. 水によく溶ける。
  5. 5. 蒸気比重は1より小さい。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 33 灯油の性状として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 霧状になって浮遊するときは、火がつきやすい。
  2. 2. 灯油の中にガソリンを注入しても混ざり合わず、やがて分離する。
  3. 3. 引火点は40℃以上である。
  4. 4. 加熱等により引火点以上に液温が上がったときは、火花等により引火の危険がある。
  5. 5. 流動等により静電気が発生する。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 34 アセトアルデヒドの性状について、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 無色透明の液体である。
  2. 2. 水、アルコールに溶けにくい。
  3. 3. 空気と接触し加圧すると、爆発性の過酸化物をつくることがある。
  4. 4. 熱又は光で分解すると、一酸化炭素とメタンになる。
  5. 5. 常温(20℃)で引火の危険がある。
回答欄 1 2 3 4 5

問題 35 メタノールの性状として、次のうち誤っているものはどれか。
選択肢
  1. 1. 常温(20℃)で引火する。
  2. 2. 蒸気比重は1より大きい。
  3. 3. 沸点は100℃より低い。
  4. 4. 有毒である。
  5. 5. 燃焼範囲はエタノールより狭い。
回答欄 1 2 3 4 5



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